コラムColumn
赤ちゃんや子どものむし歯|祖父母を含む家族からのむし歯菌感染にご注意
皆さんこんにちは。
おなぎ歯科医院です。
むし歯は、お口の中に住み着いたむし歯菌によって引き起こされる「感染症の一種」です。
ミュータンス菌に代表されるむし歯菌に感染することで、歯が溶けていき、悪化すると歯の中の神経まで侵される病気です。
むし歯菌は生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中にはありません。まわりの大人からむし歯菌が移るのです。
そのため、親から子にむし歯が移るということは、何ら珍しいことではないのです。
今回は、子どものむし歯を予防するためには、まず家族が健康でなければならない、という点をわかりやすく解説します。
むし歯菌は親から子へと感染します
2歳児のむし歯の発生率を調べた研究によると、母親にむし歯がある場合とない場合とでは、むし歯の発生率が大きく異なることがわかりました
具体的には、母親がむし歯の場合、子どもの発生率は76%に及びますが、母親にむし歯がないと、子どもの発生率は24%まで下がっていたのです。
つまり、子どもの周りにいるご家族がむし歯になっていると、子どももむし歯になりやすくなると言えます。
むし歯が細菌感染症である、ということを実感する結果ですね。
まずは家族のむし歯予防から
子どもにだけむし歯予防を徹底していても、家族内にむし歯の人がいたらそこからむし歯になりやすくなってしまいます。
とくに、お子さんとのスキンシップが多くなる、お母さまやお父さま、おじいさま・おばあさまなどご家族の方は、可能な限りむし歯にかからない、あるいはむし歯の治療を終えておくのがおすすめです。
大切なお子さまをむし歯にしないために、放置しているむし歯があれば早めに治療に取り組みましょう。
「感染の窓」に要注意
お子さんが最もむし歯になりやすくなる時期として、「感染の窓」という時期があります。
これは乳歯が生え始めて、乳歯列を形成する1~3歳の時期のことです。
この期間中は、お子さまはもちろん、ご家族のむし歯予防を徹底するよう特に頑張りましょう。
この時期を無事に乗り切ることができれば、むし歯の発症リスクは大幅に減少します。
まとめ
このように、むし歯は風邪と同じような細菌感染症であることを忘れてはいけません。
しかも、自然治癒しない病気なので、より一層、赤ちゃんやお子さまのむし歯予防に専念することが大切です。
おなぎ歯科医院までご相談いただければ、オーラルケアだけでなく、生活習慣も含めたむし歯予防法についていろいろとアドバイスできるかと思います。
ぜひ一度、ご家族揃ってご相談にお越しください。